ゴンポリズム

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読むこと-観ること-考えること

2017-01-01から1年間の記事一覧

書評:村上春樹「象の消滅」

今回読む小説は、またしても村上春樹の作品だ。初期の有名な短編の一つだが、意外にもネット上の書評は少ないように思う。彼のこの時期の作品はメッセージ性の強い荒削りなものが多く、えてしてまとまりすぎた中期以降の短編と比べると、逆に感想は書きやす…

考察:カーヴァー「足もとに流れる深い川」

久しぶりにレイモンド・カーヴァーを読む。村上春樹訳『レイモンド・カーヴァー傑作選』はどれもなかなか面白いのだが、訳者自身が「一発で見事レイモンド・カーヴァーの世界の中毒に引きずり込まれることになった」という「足もとに流れる深い川(So Much W…