ゴンポリズム

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読むこと-観ること-考えること

書評:鈴木透『食の実験場 アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』

本書はアメリカの食文化の入門書だ。そもそもアメリカの食文化と聞いてどのようなイメージを持つだろうか。マクドナルドやケンタッキー、ポップコーン、フライドチキン、コカ・コーラ...。そんなジャンクフードばかりが目立つアメリカでは、むしろ食文化…

書評:斎藤眞『アメリカとは何か』

今回、取り上げるのはアメリカ革命史研究の大家、斎藤眞(1921-2008年)の著書である。戦後日本のアメリカ史研究を牽引した彼の名前は、アメリカ史をかじった読者なら一度は聞いたことがあるだろう。この本は、前々から多くの先生が薦めていてマークしていたの…

書評:福井憲彦『近代ヨーロッパ史 世界を変えた19世紀』

今回、取り上げるのは福井憲彦著『近代ヨーロッパ史 世界を変えた19世紀』である。もともと放送大学用のテキストらしく、近代ヨーロッパの歴史が初学者にも分かりやすく書かれている。高校世界史で学ぶ知識を少し詳しくした程度で、教科書的な記述も目立つし…